私が解離性障害に罹患したのは、今から15年以上も前の話になる。
解離性障害になった時、私の体感では“あ、私は死んだ”という感覚の世界に連れて行かれた。まるで悪魔にあの世へと連れて行かれたのかと思った。
そこから、全く何も変化が無かったので、変な表現になってしまうが、私はその後ずーっと“死んだ”と思って生きてきた。
とはいえ、「何か変だな?」と、いう感覚は事あるごとに感じてはいた。なので本屋等で自分の病状について沢山調べた。片っ端から読んでいって、「一体私は何の病気なのだろうか」と、必死で自分の病状について調べた。
しかし、いくら専門書や解説本を読んでも、私の症状にぴったりと一致する病気はなかった。
一番しっくりくるのは解離性障害の本の中の、「離人症」という箇所だった。
でも、解離性障害は4つ程に分類され、解離性健忘、解離性遁走、解離性同一性障害、離人症に分かれている。
しかし、私がこの解離の本を読んだ時、解離性障害の「離人症」の部分以外は全く異なっていたので、私は解離性障害ではないのではないかと思っていた。
その後、心療内科や精神科やカウンセリングにも何軒も行ったが、7年間程はどの病院でも「解離性障害」との診断ではなく、全般性不安障害だの、適応障害だの、うつ病だの、何だかんだと色々訴えた内容によって、病名も違うことを言われ、一体私は何の病気なのかと、本当に分からなかった。
しかし、途中から、携帯等でも調べるようになって来たからだったか、働きながら病院へ行くのを辞め、治療に専念するようになってから、自分の病状時ついて詳しくなっていった。
そして、今通っている病院で「解離性障害の離人症」だということを告げられた。
正直、病名についてあまり聞きたくなかったから、始めの頃は病名を聞かなかった。
治療して今は8年以上になるが、現在の病院に通院を始めて2,3年してから病名を聞いたと思う。
薄々は気づいていたけれど、はっきり病名を告げられると、何か安堵と、戸惑いの両方の気持ちが襲って来たと思う。
病名を告げられただけで、病気が治る訳でもないし、何も変わる事はない。
なので、「これからが、本番だな。これから治療をさらに頑張っていかないと」と、そんな気持ちになった。
解離発症から9年目頃のことだと思う。
解離性障害は診れる病院もなかなかないし、カウンセリングでは私は断られたことがある。
「ここでは診れません」と。
なので、紆余曲折ありすぎて、病院やカウンセリングに納得出来たのはそこから更に1年位経ってからだった。
現在は病院通院8年、現在のカウンセリングの先生5年と、結構長く診て貰っている。
本当にそれまで、散々振り回されに振り回されたので、私の場合は治療を始めるまでが相当時間が掛かった。
その上、治療も案の定かなりの時間が掛かったし、本当に人生を潰されに潰された。
解離の療養期間でも「気分変調症」という病気も併発していたので、鬱ではないが、布団の中で寝たきりで動けない、、、なんて時期も結構長くあった。
本当に色々あったし苦しかったけど、まだ解離は治っていない。
しかも、今から、危険な状態になっていく。
統合が上手くけばいいけれど、今にも発狂しそうになるので、慎重に慎重を期さないといけないと思っている。
本当に病気によって人生潰された。
心は死んでも、体は生きてしまっている。
何とか生きないといけない。
治療8年目にして、こんなに大きな過渡期は初めてだし、佳境というのか、今が山場な気がする。
いつ死んでもおかしくないと思っている。
こうして日記を書いているのも、病院で入院しながら書いている。
また、私を襲ってくる身体症状なども書けたらいいな。
誰か様の参考になれば幸いだな。