- 消費税約25%!?デンマークの秘密
- デンマークの国民性と福祉
- 政治
- 【ヤンテの掟】
- デンマークは新しいものを意外に取り入れている
- 高齢者福祉の3原則
- 地方の自治体が自己決定権を持っている
- 移民問題と福祉国家の穴
- さいごに
消費税約25%!?デンマークの秘密
とても興味深い内容のYouTubeを観た。
世界幸福度ランキング大体いつも5位以内には入る“デンマーク”の経済に迫るということである。
特にこの動画はデンマークの「福祉」に焦点が当たっていた。当然のことだが、“世界一高い税金”なのでどうしても税金の使い道の福祉に関心が向くだろう。
デンマークの国民性と福祉
デンマークの税金
・地方所得税→約25%~
・消費税→約25%
・自動車取得税→100%以上
北欧は、一部のお金持ちの人が非常に高い税金を払っている国というよりも、多くの人が広く地方所得税などを負担している。なので、多くの税収などを集めることが出来るようである。
政治
政治参加に積極的なデンマークであり、経済のことよりも政治に関して話すことが多いということを言っていた。経済や貯金の話なんかほとんどしないようだ。
また、選挙であるが、選挙に行くのも若い人からお年寄りまで選挙に参加し、取材に出ていた岡本さんは国政選挙は80%は超えていると言っていた。
選挙権・被選挙権ともに18歳以上とのことである。
※日本の場合
選挙権18歳以上
被選挙権 衆議院25歳以上 参議院30歳以上
日本も2016年(平成28年) 公職選挙法改正で 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられてる。
【ヤンテの掟】
アクセル・サンデモーセ 作家(1899~1965)
小説『逃亡者はおのが轍を横切る』(1933)
【ヤンテの掟】
架空の空のヤンテにおいて住人が守るべきとされている10のおきて
・特別だと思うな
・善良だと思うな
・人よりも賢いと思うな
・優れていると思い上がるな
・人より物事を知っていると思うな
・人より重要であると思うな
・何でもできると思うな
・他人を笑ってはいけない
・人が自分に気配りをしてくれると思うな
・人に何か教えられると思うな
デンマーク人はかなりの割合で知っている道徳のようなものだけれども、現在はデンマーク人は少し古いと感じているようだが。しかし、このおきてがあるから、デンマーク人は平等であること、謙虚な人が多いこと、一人勝ちをしないで皆で支え合って社会全体を良くしていこうという考えはあるようだ。
デンマークのスタートアップ企業も一人勝ちよりも、プロダクトやサービスを通して社会貢献できるかを考え、アメリカンドリームのような一人勝ちを考えていない。
競争よりも共存を目指してるとのことだ。
この点、幸せ度のランキングでも上位に上がるのは納得がいく。
デンマークは新しいものを意外に取り入れている
脂肪税も取り入れたことがあるが違えばすぐに撤廃をすることからも、分かるように、新しいものも意外に取り入れているようだ。
ダイナミックさがあるとのことである。
高齢者福祉の3原則
高齢者福祉の3原則
・持続性の原則
・自己決定の原則
・残存能力の活用(まだ自分の残っている能力を活用する)
高齢者に限らず、デンマークの人々は自立して生活できるようなサポートをしている。
また、デンマークは独居率が非常に高い。日本だと、家族とか共同体に社会保障制度が依存している特徴があるが、デンマークでは“脱家族化”が進んでいる。
ただ、デンマークも始めから社会保障に不満が無かった訳ではない。高齢者福祉の3原則も1980年代に施設中心の介護から、在宅中心の介護に変わっているし、生活支援法は1976年生活支援法という法律が出てきて1998年まで施行された総合福祉法、子育て・高齢者・障害者など既存の福祉立法が一体化され、地方自治体に多くの権限が移された。
それ以前のデンマークはたらいまわしになっている部分があった。
税負担はインフレでドンドン上がっていくのに、社会保障のサービスは不満が多いというのは1970年代初頭のデンマークだったので、改革をして納得するように持っていけているということだ。
高齢者施設も、施設中心ではなく在宅で看るけれども、家族の負担ではなく、自分で自立して行っている。
地方の自治体が自己決定権を持っている
自治体の財政が非常に充実してるということが重要。日本の場合三割自治と揶揄されることが多い。デンマークは地方所得税が充実していて自治体が自己決定権を持っている。
日本の場合は中央が一斉にばらまいてしまっている。
移民問題と福祉国家の穴
2000年代初頭から、移民排除主義の路線を掲げる政党が第3政党になり、さまざまな移民排外主義の政策を進め、第2政党まで躍進し、2010年代まで影響力があった。
移民は2014年2015年の時はシリアから来る移民が多かった。
文化的な違いや宗教的な違いがいろいろな課題を生んで議論されている。
さいごに
デンマークは税金は確かに高いが、この社会保障の制度に納得をしているし、次の世代にもきちんと回しておきたいとのことを取材されたゲストの岡村彩さんはおっしゃっていた。
デンマークのことをこれを機会に調べたが、平日でも午後16時頃から草むらで寝っ転がりながら、皆でくつろいでいるとのことでしたし、平日16時頃にも関わらず、学び直しのリスキリングも行っている。
日本は何がどう転んでも超高齢社会且つ少子化が加速していくだろうから、このデンマークのような高齢化政策のモデルを参考にして、ウェルビーイングを目指いしていきたいところである。
日本は累進課税が多いがデンマークでは一律の税が多いということが、既に異なってしまっているし、やはり地方の自治にもっと権限を委ねるべきであると思う。国主体から早く地方自治に回して、財源から施策など、もっと地方自治に自由に取り組むめるように移譲していかなければいけないと思う。
日本の超高齢化を見ると早く参考に出来るものから、どんどん取り入れてみて、調整するべきだと思う。
失敗であれば失敗で良いので何度も何度も改良して、よりよい高齢社会を過ごせるように早急に改善していくべきであろう。
高齢でも施設に入れられ何の自由もない、一律で介護をするのではなく、今回調べさせていただいたデンマークのように、各々の能力を発揮できる環境であったり、各々を大切にする環境に日本も早く持って行ってもらいたいものだ。
まずは財源の、根本から異なってはいるデンマークであったが、良いところを参考にして日本の社会保障や政策など取り入れられる部分はどんどんと取り入れて日本独自でも良いので、より過ごしやすい社会に出来たらと思うし、いつの時代も常に“より良く”を追求していかなければならないと思う。
それにしても面白い参考になるYouTubeでした。
30分程度ですので、お気に召した方はどうぞご覧くださいませ。
本日も読んで下さりありがとうございましたm(__)m